【移住実践者が教える】地方移住の住宅探しのポイントと役立つ支援制度

移住を考えた時にまず気になるのが「住宅探し」ではないでしょうか?単身かファミリーか、移住後も働くのかセカンドライフを楽しむのかなど、移住のパターンによっても探し方のポイントは変わってきますよね。今回は、地方移住は気になるけどどうやって家を探しをしたらいいのか分からない、あるいは迷っているという方向けに、地方移住の「住宅探し」のポイントについてご紹介します。

目次

移住の住宅探しは「賃貸」か「購入か」

移住の住宅探しも一般的な家探しと同様、大きく「賃貸」か「購入」かに分かれます。住宅情報の集め方については、次のようなパターンがあります。
※購入の場合は「新築」という選択肢もありますが、今回は「中古物件」に絞ってご紹介します。

地方の住宅探し、気をつけたい3つのポイント

移住後の暮らしを考えながらの住まい探しは、わくわくするもの。しかし、移住後に「思っていたのと違った!」という想定外のミスマッチが起こってしまうこともよくある話です。ここでは移住の際の住宅探しの注意点を見ていきましょう。

  1. 気候
    現在暮らしている地域と異なる気候の場合、想像していたより寒かった/暑かったなど、暮らしてみてはじめて気がつくことがあります。地域の「気候」とそれに耐えうる「住宅構造」であるかは、要チェックポイントです。
  2. 住宅の状態
    中古物件の場合、水回りや床下の腐敗、天井の雨漏りがないかなど、構造的な問題がないかの確認が大切です。購入費が安く済んでも改修に案外お金がかかるというのが、中古物件の意外な落とし穴でもあります。
  3. 周辺環境の確認
    地方によっては、地域住民との関わりが重要視されている場合もあります。朝早くからの草刈りや、地域運営のための区費などを求められる場合もあるので、自分の暮らしたいスタイルによって居住地域を選ぶことも大切です。

南相馬市の住宅探しは支援が充実!

福島県の沿岸部に位置する南相馬市。移住支援にも力を入れており、いま人気の移住先として全国から注目を集めています。南相馬市の移住支援の中でも特に手厚いのが「住宅取得支援」です。ここでは大きく3つの支援内容をご紹介します。

住宅取得のための補助

移住推進住宅支援事業補助金

5年以上居住する意思をもって市外から転入した43歳未満の人が、相双地方で就業又は開業し、市内の民間賃貸住宅に入居した場合に月額1万円の家賃補助を交付する制度。

住宅購入等世帯定住促進事業奨励金

多世代同居世帯や、親子での近居世帯、多子世帯などが移住に際して住宅を新築または購入する際、100万円の奨励金が交付される制度。

住宅改修のための補助

空き家利活用推進事業補助金
空き家バンク登録物件の空き家を活用する人に、改修のための補助金を上限100万円を交付する制度。これに加え、5万円以上の家財処分費は最大20万円まで補助されます。

この他にも、住むエリアによって補助額が加算されたり、起業や就農を目指す人向けの賃貸補助制度があるなど、南相馬市での住宅支援は様々です。詳しくは市のホームページをご参照ください。

実際に物件を見てみたい人は、「お試し住居」がおすすめ

南相馬市は移住を考えている人向けに、一定期間の“暮らしの体験”をしてもらうための「お試し住居」の提供をおこなっています。住居探しはもちろん、天候や周辺環境の確認など、現地でしか感じられない情報を得るためにも、ぜひ活用したいこの制度。一回の滞在あたり最大10泊まで(年度内3回、計30泊まで)が無料で利用できるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

移住の住宅探しは「よりみち」へ相談を

移住の最大のポイントとも言える「住宅探し」。慣れない土地での情報集めは時間も労力もかかりますし、何より「信頼できる情報」にアクセスできるかが重要となります。

そんな時に頼って欲しいのが「よりみち」です。南相馬ってどんなところなの?という基本的な質問から具体的な制度や生活環境、住まい探しのサポートまで、移住実践者のコンシェルジュが丁寧にお答えします。遠方の方はオンラインでの相談も可能なので、ぜひお気軽にご利用ください。

この記事を書いた人

佐藤 美郷

福島県南相馬市出身。ローカルエディター。東京の大学を卒業後、成田空港でグランドスタッフとして勤務。2011年の東日本大震災で故郷が被害を受けたことで地方への関心が高まり、「アートと地方」をテーマに活動開始。2019年にパートナーの出身地である須賀川市へJターン移住し、『guesthouse Nafsha』を開業。宿運営をしながら、ライター業やアーティストとの協働など、地域の魅力を見つけ、編集して発信する“ローカルエディター”として活動している。

▶Instagram:@misto_m_momma
▶Blog:『佐藤夫妻のふくしま移住日記』

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