馬のまち

南相馬には、「相馬野馬追」という1,000年以上も続いている祭りがあります。この祭りのために、昔から、一般家庭でも馬が飼われており、道路を馬が歩いていることも南相馬では日常の光景で、日々の人々の生活の中で「人と馬が一緒に生きる文化」が育まれてきました。そんな南相馬の独特の馬事文化について紹介します。

相馬野馬追とは

南相馬が馬のまちといわれる由縁には、相馬野馬追という祭りが大きく関係しています。

「相馬野馬追」は、福島県南相馬市を中心に相馬・双葉郡に至る、旧相馬中村藩領(二市四町一村)挙げて開催される国の重要無形民俗文化財であり、一千有余年の歴史を誇る日本を代表する伝統文化行事であります。

相馬野馬追は、相馬氏の遠祖とされる平将門が下総国小金ヶ原(現在の千葉県北西部)に放した野馬を敵兵に見立てて軍事演習に応用したことにはじまったと伝えられています。

その後、相馬氏がこの地に移ってからも、代々の当主がこの行事を伝承。地域の繁栄と安寧を祈る神事として、幾多の変遷を経ながら、今なお熱気あふれる行事が繰り広げられています。

相馬野馬追は、3日間にわたって開催されます。

甲冑に身を固めた約400騎の騎馬武者達が街中を進軍する「お行列」や白鉢巻を締めた騎馬武者が、先祖伝来の旗指物をなびかせ、1周1000メートルの祭場地を全速力で駆け抜ける「甲冑競馬」、数百騎の騎馬武者たちで打ち上げられた御神旗を奪い合う「神旗争奪戦」など見所がたくさんあります。

どんな祭りかももっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。

相馬野馬追についての記事はこちら

馬と生きる南相馬

南相馬は相馬野馬追が代々受け継がれてきた地域だからこそ、一般家庭で飼われて地域に溶け込んでいる馬が多く存在します。

相馬野馬追には毎年、約400騎の騎馬武者が出馬しますが、その半分ほどは、地元で飼われている馬なのだとか。
一つの行事のために、これほどの数の馬が飼育されている地域は、全国的に見ても珍しいのではないでしょうか。

今日も馬に餌をやり、体の手入れをし、住まいを整えてやる。相馬野馬追に欠かせない文化として馬が飼育され続け、馬を身近に感じることのできる日常が今でも残っているのです。

1000年以上に渡って受け継がれてきた相馬野馬追が地域社会に深く浸透し、南相馬には今でも「馬と共に生きる文化」が息づいています。

「馬のまち」についてもっと知りたい人は

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・参考文献
(一社)南相馬観光協会「相馬野馬追ガイドブック」
(一社)相馬野馬追「相馬野馬追」(https://soma-nomaoi.jp/

南相馬市役所 馬事文化のまち みなみそうま
https://www.city.minamisoma.lg.jp/portal/sections/61/6150/61503/study/3265.html
・写真
相馬野馬追執行委員会「相馬野馬追」サイトより