【2026年版】相馬野馬追 完全ガイド!歴史・見どころ・楽しみ方を徹底解説

相馬野馬追は、福島南相馬市を中心に毎年5月最終週の3日間(土・日・月)行われるお祭りです(2024年より開催月が7月から5月に変更)。地元住民が甲冑姿の騎馬武者となり、迫力満点の競馬や神旗争奪戦などを繰り広げます。
本記事ではそんな相馬野馬追の魅力と見どころを徹底解説。遠方からの相馬野馬追観戦に役立つアクセス・宿泊情報もまとめました。はじめて相馬野馬追に参加する人もこのガイドを読めば相馬野馬追を100%楽しめるはず。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「相馬野馬追」ってどんなお祭り?
相馬野馬追は、一千年以上の歴史を持つ東北有数のお祭りです。毎年全国から10万人以上を集め、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
相馬野馬追の起源と歴史
相馬野馬追の始まりは、平安時代中期に遡ります。
当時一帯を統治していた相馬家の先祖とされる平将門が、下総国(現在の千葉県北西部)に野生の馬を敵兵に見立て軍事演習を行い、捕らえた馬を神前に奉納したことが起源と伝えられています。
明治時代になり武家社会が終わりを迎えると、野馬追原に放牧されていた馬が捕獲され、相馬家の年中行事である野馬追はできなくなりました。
しかし、その後代々の当主がこの行事を伝承。

地域の平和と安寧を祈る神事として、幾多の困難を乗り越えながら今日まで受け継がれ、今なお熱気あふれる行事として繰り広げられています。
相馬野馬追はどこで見られる?会場・スケジュール
- お繰り出し・出陣式(相馬中村神社・相馬太田神社・相馬小高神社)
- 総大将お迎え(南相馬市鹿島区)
- 宵乗り競馬(雲雀ヶ原祭場))
- お行列(南相馬市原町区野馬追通り)
- 甲冑競馬(雲雀ヶ原祭場)
- 神旗争奪戦(雲雀ヶ原祭場)
- 野馬懸(相馬小高神社)
相馬野馬追【1日目】の見どころ
相馬野馬追は、騎馬武者が各地域から出陣する「お繰り出し・出陣式」で幕を開けます。儀式を終えた騎馬武者たちは、メイン会場となる雲雀ヶ原祭場地を目指します。

出陣式は、相馬家の氏神「妙見」を祀る相馬三社(相馬中村神社・相馬太田神社・相馬小高神社 )で執り行われます。
宇多郷、北郷、中ノ郷、小高郷、標葉郷と呼ばれる5つの「郷」(地域ごとの区割り)から騎馬隊が各神社に集結し、参拝などを行います。
三社の中でも相馬中村神社で行われる騎馬武者トップ「総大将」の出陣式は必見。
相馬藩の国歌「相馬流れ山」を斉唱するなど、総大将とともに騎馬武者たちが士気を高める様子は厳粛そのものです。
各郷の騎馬武者が祭場地である雲雀ヶ原祭場地へ到着すると、馬場清めの儀式と武者たちが陣羽織で参加する和流競馬「宵乗り競馬」が開かれます。
画像引用:相馬野馬追公式ホームーページ(https://soma-nomaoi.jp/)
相馬野馬追【2日目】の見どころ
相馬野馬追のハイライトである2日目は、約400騎の騎馬隊が雲雀ヶ原祭場地を目指し繰り出す「お行列」で始まります。陣螺・陣太鼓が鳴り響き、行列を整えながら、原町区野馬追通りの約3kmを進軍します。

騎馬武者が速さを競う「甲冑競馬」

騎馬武者たちが、雲雀ヶ原祭場地に到着すると、甲冑競馬が行われます。
身につけていた兜を脱ぎ、白鉢巻を締めた騎馬武者が、先祖伝来の旗指物をなびかせ、1周1000メートルを全速力で駆けていきます。
戦国時代!?「神旗争奪戦」
甲冑競馬が終わると、神旗争奪選が繰り広げられます。
御神旗が2本入った花火が打ち上げられ、騎馬武者たちは、落ちてくる御神旗を馬上から鞭で奪い合います。
御神旗は必ず馬上でとらなくてはならず、あまりの激しさに落馬をする武者も。
見事に神旗を勝ち取った騎馬武者は、神旗を掲げながら本陣山のある山頂に向けて一気に駆け上がり、報告します。

相馬野馬追3日目の見どころ
最終日3日目、場所を相馬小高神社に移し「 野馬懸 」が行われます。昔の名残をとどめている唯一の神事と言われています。

まずは、小高郷の騎馬達が、旧小高城(相馬小高神社境内)に馬を追い込みます。
その後、白鉢巻きに白装束をつけた御小人(おこびと)と呼ばれる兵たちが、素手で馬を捕らえていきます。
初めに捕らえた馬を神社に奉納し「上げ野馬の神事」を行います。
歴代相馬氏当主は、この上げ馬の神事をもって、相馬地方の平和・安寧・繁盛を祈願してきたと言われています。
こうして熱気溢れる3日間の「相馬野馬追」は幕を閉じます。
相馬野馬追の楽しみ方
相馬野馬追をより楽しみたい方のために、相馬野馬追で注目したいポイントをご紹介します。
華やかな甲冑衣装や旗印を鑑賞する
相馬野馬追を見るなら、武者達の華やかな甲冑衣装や旗印に注目してみましょう。
甲冑衣装は重さ10kg以上あると言われ、美術工芸品のようなつくり。
背中に背負う旗印は1人ひとり色柄が異なり、縁起のいい言葉や、強さを表す動物など様々な願いが込められています。
お気に入りの武者の装いを探してみるのも楽しいですね。

相馬野馬追ならではの音・歌を味わう
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相馬野馬追には祭りを象徴する音があります。
それは「陣貝」と呼ばれるほら貝の音です。野馬追のさまざまな合図に使用され、合図の内容によって吹き方が異なるそうです。
出陣式で歌われる「相馬流れ山」も印象的。歌詞の中には、野馬追の景観がうたわれています。
子ども・女性武者の活躍に注目する
相馬野馬追の騎馬武者は大人の男性をイメージしがちですが、実は子どもや女性も武者役として参加しています。
過去には5歳の男の子が武者役を務めたり、10代の総大将が誕生したことも。
2025年からは女性に対する参加条件「未婚の20歳未満」が撤廃され、女性武者も増えつつあります。
多様な武者たちの勇姿を見れるのは今の時代ならではです。

野馬追観戦のルール「してはならぬこと」
相馬野馬追には、観戦マナーがあります。お祭りを安全に進行するために必要なルールですので、はじめて観戦する方はぜひチェックしておきましょう。
●高いところから見下ろしてはならぬ
騎馬武者は3日間のうちは武士、観覧する側は一般庶民ですので、身分が上の武士を見下ろすという行為は無礼にあたります。お行列などを観覧する際は、武者よりも低い位置から見るようにしましょう。
●お行列を横切ってはならぬ
こちらも無礼な行為にあたります。十分気をつけましょう。
●馬の後ろには立ってはならぬ
蹴られます。危険ですので馬の後ろには立たないようにしましょう。
●馬にフラッシュなどをあててはならぬ
馬が驚きます。馬にも優しくしましょう。
参考:相馬野馬追公式ホームーページ(https://soma-nomaoi.jp/)
相馬野馬追のアクセス・会場周辺情報

南相馬市外から相馬野馬追を観戦する方のために、アクセスや観覧方法、会場周辺の宿泊施設をご紹介します。
会場アクセス・駐車場
相馬野馬追の会場は複数点在しています。ここでは3日間のハイライトとなる会場へのアクセスをご紹介します。
雲雀ヶ原祭場地(1日目・2日目メイン会場)
| 所在地 | 福島県南相馬市原町区橋本町4丁目13−27 |
|---|---|
| アクセス | JR常磐線「原ノ町」駅からシャトルバスで10分 原ノ町駅へは臨時特急列車「相馬野馬追号」運行 ※ シャトルバス・臨時列車の運行は野馬追2日目のみ |
| 駐車場 | 会場周辺に無料駐車場あり。 原町第一小学校(約240台)、 南相馬ジャスモール(700台) などが過去に駐車場となっています ※ 周辺交通規制あり |
相馬中村神社(1日目・総大将出陣式)
| 所在地 | 福島県相馬市中村字北町140 |
|---|---|
| アクセス | JR常磐線相馬駅から徒歩20分/常磐道相馬I.Cから車で約5分 |
| 駐車場 | あり(20台) |
相馬小高神社(3日目・野馬懸)
| 所在地 | 福島県南相馬市小高区小高字古城13 |
|---|---|
| アクセス | JR常磐線相馬駅から徒歩15分/常磐道相馬I.Cから車で約20分 |
| 駐車場 | あり(20台) |
相馬野馬追の観覧料
相馬野馬追2日目に雲雀ヶ原祭場地で行われる競馬や神旗争奪戦の観覧には、有料チケットが必要です。
自由席は前売り1人800円、当日1,000円。前売り指定席は1人1万円~。
前売り券はコンビニ、チケットぴあ、当日券は雲雀ヶ原祭場地で購入可能です(前売り販売状況によって制限あり)。
販売開始時期や販売状況は公式ホームページで確認しましょう。
相馬野馬追会場周辺の宿泊施設
南相馬市内にはビジネスホテル・旅館・民泊など、豊富な宿泊施設があり遠方から泊りがけで相馬野馬追に参加することも可能です。
市内の宿泊施設は早くから予約が埋まるため宿泊を検討している方は、早めに各施設へお問い合わせください。
原ノ町駅前周辺の宿泊施設
| ホテル丸屋グランデ |
| 福島県南相馬市原町区旭町2-28 0244-23-6221 |
| ラフィーヌ |
| 福島県南相馬市原町区旭町2-29 0244-23-4111 |
| ホテル西山 |
| 福島県南相馬市原町区旭町2-49 0244-24-3222 |
| ホテルエリアワン南相馬 |
| 福島県南相馬市原町区錦町1-128-1 0244-26-6577 |
まとめ
相馬野馬追は、相馬地方独自の歴史・文化を象徴するお祭りです。人と馬が躍動し、地域が活気づくイベントは他ではなかなか見られないのではないでしょうか。相馬野馬追に興味をお持ちなら、ぜひ南相馬を訪れて現地の熱気を感じてみてください。
南相馬をさらに知りたい方は、みなみそうま移住相談窓口「よりみち」へお気軽にご相談ください。
▼相馬野馬追公式ホームページはこちら
・参考文献
(一社)南相馬観光協会「相馬野馬追ガイドブック」
(一社)相馬野馬追「相馬野馬追」
南相馬市文化遺産を活かした復興まちづくり実行委員会「相馬野馬追MAP」
南相馬市役所「ミナミソウママガジン」
・写真
相馬野馬追執行委員会「相馬野馬追」サイトより









