【3区の魅力紹介シリーズ】ちょうどいい暮らしがここにある!原町区特集

2025年1月に宮城県から南相馬市に移住してきました、よりみちスタッフの中村です。移住前にも何度か市内を訪れていましたが「普段の買い物はどこでするの?」「この地域の文化や特長って何だろう?」といった情報収集に苦戦し、移住後の暮らしをイメージしにくいことがありました。

また、南相馬市は「鹿島区」「原町区」「小高区」の3つの地区で構成されており、それぞれに異なる魅力や暮らしの特長があります。そこで今回から、各区の特徴を深掘りしてご紹介していきます。第一回目となる今回は、市の人口の約7割を占めている南相馬の中心街「原町区」にスポットを当てます。

目次

立地情報とアクセス

原町区は石神地区、高平地区、原町地区、大甕地区、太田地区の5つのエリアに分けられます。

原町区の中心を走る国道6号線沿いには多くの商業施設が立ち並び、ランドマークでもある「道の駅 南相馬」には連日多くの観光客や出張の方が休憩に訪れています。内陸には常磐自動車道「南相馬IC」があり、仙台まで高速道路で約1時間ほどでアクセスできるため、休日は仙台までお出かけする方も多いです。

続いて、原町区を「中心部」「海側」「山側」の3エリアに分けて、それぞれの特徴をご紹介します。

歴史と文化が集うまち|中心部「原町地区」

野馬追が迎えてくれる原ノ町駅

城壁風のデザインが特徴の「JR常磐線 原ノ町駅」。東京駅から特急ひたちで乗り換えなしで来れるので、景色の移り変わりをゆっくり楽しみながら来ることができます。

駅前にはビジネスホテルが4軒あり、コンビニやドラッグストア、飲食店が揃っているため、滞在しやすい環境が整っています。また、レンタカー店も駅から徒歩5分圏内にあるため、南相馬での滞在をスムーズにスタートできる便利なエリアです。

東京駅〜原ノ町駅の乗車時間・料金
乗車時間:約3時間30分 料金:片道7,720円

ひそかに人気な南相馬市立中央図書館

原ノ町駅の目の前にある「南相馬市立中央図書館」。館内は自然光で明るく、そのアクセスや居心地の良さ、書籍の豊富さから、様々な世代の利用者が読書や作業を楽しんでいます。2009年のオープン以降、第29回日本図書館協会建築賞や第30回福島県建築文化賞優勝賞を受賞するなど、建築空間も注目されています。

また、館内には「カフェ・ビーンズ」が併設されており、ハンバーグランチやパスタ、デザートがあり、お値段もお手頃なのが魅力です。お休みの日にお子さんと絵本を読みつつお茶したり、仕事の合間にランチをしたりと、ゆっくりとご利用ができます。

南相馬市立中央図書館
所在地    福島県南相馬市原町区旭町2-7-1(JR原ノ町駅より徒歩1分)
営業時間   平日 8:30-20:00  土日祝日 8:30-17:00
       定休日:月曜日(祝日を除く)、年末年始(12/29-1/3)、特別整理期間
電話番号   0244-23-7789
駐車場    無料


熱気あふれる祭典の舞台 雲雀ヶ原祭場地

南西には車で約10分のところに「相馬野馬追」の聖地として有名な「雲雀ヶ原祭場地」があります。今年は5月24日(日)~26日(月)に開催予定で、甲冑競馬や神旗争奪戦など迫力ある催しが行われ、毎年たくさんの観客で賑わいます。

祭場地といえば野馬追のイメージが強いですが、毎年「サムライフェス」というイベントも開催されています。参加者は実際に甲冑を身につけて、相馬藩と伊達藩に見立てて合戦を行うという臨場感あふれるイベントです。模擬店なども全て、会場全体が戦国時代をイメージしたセッティングになるので、まるでタイムスリップしたような気分を味わえます。

このように、原町区には文化と歴史を身近に感じられる施設や催しが数多くあります。また、普段のお買い物なら市役所から徒歩10分のところにはスーパー「フレスコキクチ北町店」。原ノ町駅から徒歩5分のところには「ヨークベニマル原町店」があり、コインランドリーや100円ショップなども併設されており、日常生活に役立つ施設が揃っています。

アクティビティと最先端技術が集結|海側エリア「高平・大甕地区」

サーフィンのメッカ 北泉海岸

高平地区には、プロやアマチュアサーフィンツアーの大会開催地として有名な「北泉海岸」があります。地元の実行委員会が中心となり「福島の海は安全」というメッセージを国内外に発信するため、熱い思いを込めて大会運営やさまざまなイベントを企画しています。

また、夏の海開きに合わせて、子ども向けのサーフィン体験や音楽ライブ、屋台ブースなどが出店し、東北の夏を盛り上げてくれます。

海岸のすぐ近くには「北泉海浜総合公園」があり、ローラーライダーや直角滑り台など、子どもたちが夢中になれる遊具が充実しています。屋根付きの休憩スペースや自動販売機、ドックランもあり、週末にはファミリーやペット連れの方々がたくさん訪れています。

サーフィンはもちろん、海辺の散歩やアスレチックも楽しめるため、子どもから大人まで幅広い世代が思い思いに過ごせるスポットとなっています。

国内有数のロボット開発・検証施設 ロボットテストフィールド

県道260号、通称「浜海道」を南下した萱浜地区に広大に広がるのが「福島ロボットテストフィールド」。災害対策・水中探査・インフラ整備などで活用されるロボットを開発・実験している一大研究実証拠点となっています。

一般の方にもロボットを身近に感じてもらえるよう「ロボテス縁日」や「ロボテスフェスタ」が毎年開催され、実際にロボット・ドローンの操作やプログラミングを体験でき、親子連れを中心に楽しく最先端技術を学べるイベントです。

また来たくなる宿泊所 農家民宿 いちばん星

ビジネスホテルではなく、もっと地方の魅力を身近に感じる滞在をしてみたい方には「農家民宿 いちばん星」がおすすめです。

まるで田舎の祖父母の家に遊びに来たような、どこか懐かしい風景が広がり、心温まる時間を過ごせます。敷地内には、いちばん星牧場、大浴場巖の湯、里山カフェ、蔵ギャラリーが併設されています。地方暮らしに興味がある方や、移住を検討している方にはぜひ泊まってほしい宿です。

北泉海岸やロボットテストフィールドへは、原ノ町駅から車で約15分の距離。原町区にとって海はとても身近に感じるスポットで、初日の出を海辺で見たり、友達や家族とふらっと出かけたりと、気分をリフレッシュできる場所です。また、海側にお住まいの方々の普段の買い物には、国道6号線近くの「フレスコキクチ東原町店」が便利。スーパーのほか、ユニクロ、ツルハドラッグ、ダイソーなど生活必需品を揃えやすい店舗が並び、さらに「カインズ原町店」もすぐ近くにあるため、日用品やDIY用品の買い物にも便利です。

温泉で癒され、馬に触れ合える|山側エリア「石神・太田地区」

ほんとにツルツル!美肌の湯 はらまちユッサ

最後は内陸方面のおすすめスポットのご紹介です。原ノ町駅から北西方面に約15分ほど、南相馬ICほど近くの石神地区にあるのが、日帰り温泉施設「はらまちユッサ」です。

お風呂の種類が豊富で、LINEでともだち登録すると毎回値引きで入浴ができるとてもお得な施設。特におすすめは夕方以降の露天風呂で、四季折々の景色を楽しみながら、ゆっくり日頃の疲れを癒せる施設です。

馬と触れ合える施設が充実

太田地区にある「カリフォルニアライディング」では、2泊3日で乗馬とキャンプが楽しめる「馬キャン」というプログラムがあり、乗馬体験はもちろん施設内にテントを張って宿泊もできます。自分の「バディ」となる馬を決めて、朝夕の餌やり、馬房の掃除という貴重な体験ができます。夜ご飯は敷地内でバーベキューもでき、満点の星空の下で過ごす時間は格別です。

「坂本ふれあい牧場」は、乗馬と甲冑武者が体験でき、ポニーもいるので小さいお子さんにもおすすめです。

坂本ふれあい牧場
所在地  南相馬市原町区馬場字垣ノ内13
料金   1,500円〜
電話番号 0244-22-7101(※電話にて要予約)

御朱印好きなら行ってほしい 相馬太田神社

太田地区の中心に位置する「相馬太田神社」は相馬三妙社の一つで、相馬氏の遠い祖先がなんと平将門で、将門が下総の国に妙見様を創建したことが始まりとされています。

牛馬家畜の守護神として信仰されており、本殿の脇には白い馬の像が大切に祀られています。この神社の御朱印は馬が特徴的でとても人気があるので、御朱印コレクターの方はぜひ訪れてみてください。

原ノ町駅から約20分のところにあります。こちらは最寄りの駅からは遠いので、ぜひお車で行っていただくのをおすすめします。

石神エリアでのお買い物は「南相馬 ジャスモール」がおすすめ。こちらは向かいにある「福島県立原町高等学校」の学生が、放課後の憩いの場としても利用しています。原町区内の主要なスーパーは20時で閉店してしまいますが、こちらのスーパーは営業が21時までとなっていますので、残業帰りの買い出しにも便利です。

移住相談は「よりみち」へどうぞ

いかがでしたか?原町区は普段のお買い物はもちろん、海と馬、そしてロボットとさまざまなジャンルで楽しめる場所や施設が充実した地区です。もっと原町区のことを知りたい、実際に暮らしている人の話を聞きたいなど、少しでもご興味がありましたら、ぜひ私たち「よりみち」にお気軽にご相談ください!南相馬ってどんなところなの?という基本的な質問から具体的な制度や生活環境、住まい探しのサポートまで、移住実践者のコンシェルジュが丁寧にお答えします。遠方の方はオンラインでの相談も可能なので、ぜひお気軽にご利用ください。

この記事を書いた人

中村 智子

福島県白河市出身。千葉県での生活を経て2015年に宮城県へ移住。移住後に始めたサーフィンをきっかけに、「サーフィン×アート」をテーマにアートワークやフィン制作をスタート。2024年からサーフトリップで南相馬市を訪れるようになり、まちの雰囲気やサーフィン環境、市の移住者支援への取り組みに関心を持ち、移住を決意。「楽しく仕事×創作活動×サーフィン」を軸に、新たなライフスタイルを求めて2025年1月に南相馬市へ移住。

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