【エリア別】南相馬の魅力と特徴

「南相馬」と聞いて、何を思い浮かべますか?

馬、サーフィン、ロボット… 

豊かな自然や産業に恵まれ、人同士の繋がりを大切にする南相馬は、とても暮らしやすい街です。

実際に南相馬で暮らすとなると、街の様子や周辺環境が気になるところですよね。

この記事では、実際に南相馬を訪れてみて感じた、南相馬ならではの魅力や雰囲気をお伝えします。

目次

お気に入りの場所を見つけよう !南相馬の3つのエリア

南北に長い南相馬は、3つのエリアに分かれています。

市役所のある南相馬の中心部「原町区」、歴史と自然が豊かな北部の「鹿島区」、そして新たな取り組みが盛んな南部の「小高区」。

どの地域も川が流れ、太平洋に面した温暖な気候です。

各エリアに駅があり、国道も線路も縦に繋がっているため、車や電車でのアクセスも便利です。

エリア別!南相馬の魅力と特徴

原町区 〜人が集う、南相馬の中心地〜

生活しやすく働きやすい環境が整い、人同士の交流が盛んな原町区。街での暮らしが好きな人におすすめのエリアです。

原町の風景

南相馬の中心地である原町区は人口が一番多く、街中には住宅や店舗、企業なども多く集まっています。

海へ出ると、サーフィンを楽しむ人々の姿が。

東北屈指のサーフスポットとなっている北泉海岸では、「ここは良い波がくる」とサーファーたちが集う豊かな光景も日常のものです。

交流の場

原ノ町駅の前にある「南相馬市立中央図書館・南相馬市民情報交流センター」。

吹き抜け空間で広々とした一般向けの図書スペースや、子どものための図書館、マルチメディアホール、子ども映画会の会場となる「おはなしの蔵」等、どの世代も利用しやすい環境が整っています。

テラス席で読書をしたり、交流広場の喫茶でお茶をしたり、市民の憩いの場となっています。


魅力スポット

「福島ロボットテストフィールド」は、ロボットや無人航空機の開発実証拠点として、日本中から多くの研究者や開発企業が集積する産業の一大拠点です。一般市民も楽しめる「ロボテスEXPO」等のイベントも開催されています。

他にも地元産業を応援する施設として、創業や起業、オフィス入居者と地元事業者との交流等を支援する「南相馬市産業創造センター」があります。

鹿島区 〜歴史と豊かな自然の街並み〜

地域の人やコミュニティの中で、あたたかい日常が育まれる鹿島区。ここで暮らす人は鹿島を愛し、大切に思っています。

鹿島の風景

南相馬の北部に位置する鹿島区には、美しい田んぼや海の景色が広がっています。

海沿いには漁港や風力発電所があり、このエリアの特徴の一つでしょう。

烏崎海岸では、日の出の時間に空が美しい色に染まります。野馬追直前の時期には馬たちが練習する風景も。

交流の場

市民の交流・活動の場となっている「かしま交流センター」は、ホールや会議室などが設けられた施設です。

ダンスやものづくり、楽器など様々な団体の活動の拠点となっている他、子どもからお年寄りの方まで楽しめるイベントも開催されています。最近は、「野馬追い祭」で踊られる「相馬流山踊り」の体験や、わらじづくりの教室なども開かれました。

魅力スポット

お買い物に便利な「セデッテかしま」は高速道からも一般道からもアクセス可能な施設です。お食事処もあるため、ちょっとした休憩にも便利。子どもたちが遊べる広場やドッグランも用意されています。

さらに鹿島駅付近の商店街には、「菓子屋しお」のたい焼きや、「三浦鶏肉店」のから揚げ、「食堂すずき」の定食など、老舗の味を楽しめる人気店が立ち並んでいるのも魅力の一つです。

小高区 〜新しい風の吹く街〜

何か新しいことを始めてみたい、人々の熱い思いを応援したい、そんな方にはぴったりの小高区。きっと新たな出会いや面白い繋がりが生まれるはずです。

小高の風景

新たなひと・もの・ことが街全体を盛り上げる小高区。

「Next Commons Lab 南相馬」や「小高とうがらしプロジェクト」など、地域の特性を活かした事業が数多く生まれています。

震災後、一度は人口がゼロになったとは想像もつかないほど活気に満ちた街です。

交流の場

市民の交流の拠点となっている「小高交流センター」は、広々としてとても開放的。人工芝の屋内施設に集まって運動をしている人がいたり、子育てサロンで遊ぶ親子がいたり、利用目的も様々です。

「小高マルシェ」ではその日に採れた色とりどりの野菜が並んでいて、「こんなに大きい茄子ははじめて!」「立派なステーキ茄子でしょう!焼いて食べると美味しいよ。」と会話も弾みます。

魅力スポット

「小高パイオニアヴィレッジ」は、新しい暮らしや社会のあり方を創造していくコミュニティです。コワーキングスペースとしての利用はもちろん、ここに宿泊しながら自身の住環境や仕事環境を整えたり、イベントに参加したりして可能性を広げられる場所となっています。

この場所にアトリエを構えるガラスブランド「iriser」では、小高に帰ってきた、もしくは移住した女性たちがガラス職人として働いています。透明に輝くガラス製品が、小高の地や人々の心に彩りを与えています。

南相馬で暮らす

原町区… 人が集う、南相馬の中心地
鹿島区… 歴史と豊かな自然の街並み
小高区… 新しい風の吹く街

様々な世代の人が共に暮らし、支え合う。

その地で採れた新鮮なものを食べ、鮮やかに広がる空の下で生活する。

新しいことへの挑戦を、みんなが応援してくれる。

そんな日常の豊かさに気づける場所、それが南相馬です。

最近は移住者も増え、さらに暮らしやすい街づくりが進んでいます。

皆さんも是非、それぞれのエリアを訪れ、そこに流れる時間に触れてみてください。そして、その暮らしをぜひ体感してみてください。

この記事を書いた人

蒔田志保

記録家、ライター。

愛知県出身。2018年、結婚を機に南相馬市へ移住。

小高区にあるカフェに移住後から勤務。出産後はライターとして、インタビュー記事やイベントレポートなどの執筆・撮影を担当。2024年に記録家として、風土や人々の暮らし、出来事などを記録する活動をスタート。

趣味は、図書館めぐり。

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