【移住実践者が教える】二拠点生活のメリット・デメリット。おすすめの手順もご紹介!

「二拠点生活」という言葉を聞いたことはありますか?移住や地方での生活に注目が高まりつつある今、この言葉を耳にしたことのある方も多いかもしれません。今回は、そもそも二拠点生活とはどんなものか、またそのメリット・デメリットについてご紹介していきます!

この記事を書いた人

佐藤 美郷

福島県南相馬市出身。ローカルエディター。東京の大学を卒業後、成田空港でグランドスタッフとして勤務。2011年の東日本大震災で故郷が被害を受けたことで地方への関心が高まり、「アートと地方」をテーマに活動開始。2019年にパートナーの出身地である須賀川市へJターン移住し、『guesthouse Nafsha』を開業。宿運営をしながら、ライター業やアーティストとの協働など、地域の魅力を見つけ、編集して発信する“ローカルエディター”として活動している。

目次

二拠点生活とは?新しいライフスタイル?

まず二拠点生活とはその名の通り、二つの地域に拠点を置いて生活をするライフスタイルのことを指します。日本においては、仕事だけでなくプライベートも大切にしたいという価値観の変化、コロナ禍でのリモートワークの浸透が後押しとなり、「ひとつの場所にとらわれない新しい生活」として注目されるようになりました。

2021年に国土交通省が「全国二地域居住等促進協議会」を設立し、二地域居住の普及促進をしていることなどから、国としても力を入れていることが分かります。

《二拠点生活のパターン例》

  • 平日は東京で勤務・生活をし、週末は山梨県の自然豊かな地域で過ごす。
  • 基本的には長野県でリモートワーク。月に数日は本社に出社するため横浜で仕事を行う。
  • 普段は埼玉在住だが、年2回・1カ月ほどのまとまった期間を沖縄で暮らしている。 など

二拠点生活のメリットって?デメリットはある?

次に、二拠点生活をする具体的なメリットを見ていきましょう。

二拠点生活のメリット

リフレッシュできる。または新しい発想が生まれる。

異なる環境に身を置くことで気持ちがリセットされ、フレッシュな気持ちで生活を送りやすくなります。
新鮮な環境下では、仕事面においても新しい発想が生まれやすくなるかもしれません。

それぞれの地域の良さや特徴に気づくことができる。

比較する対象が出来ることで、ひとつの地域で暮らしていた時には気づくことのなかった、その地域の良さや特徴を発見する機会にもなります。

完全な移住よりも気軽に始めることができる。

住民票を移して拠点そのものを変えてしまう移住よりも、気軽に始めることができます。
二拠点居住にルールはないので、まずは週末だけ、あるいは年に数回だけと、自分の生活に合った形で始められるのも魅力です。

いざという先の避難先にもなり得る。

災害大国の日本では、「絶対に安全な土地はない」と言っても過言ではありません。
不安に駆られて二拠点生活をする必要はありませんが、有事の際の避難先として、もう一つ拠点を持っておくという選択もあります。

ここまでは二拠点生活のメリットを並べてきましたが、デメリットはあるのでしょうか?現状の課題を踏まえた上で見ていきましょう。

二拠点生活をする上での具体的なデメリットや課題については以下の通りです。

二拠点生活のデメリット・課題

生活コストがプラスになる

拠点が増えるのでかかるコストも増えます。
二拠点のスタイルにもよりますが、生活を始める上での生活必需品購入に加えて、家賃(滞在費)、光熱費・食費などがプラスになるでしょう。

家の維持・管理が必要

特に一軒家を賃貸または買取した場合、家の維持管理に手間がかかります。
放っておけば雑草が伸びますし、築年数の経った家では害虫・害獣対策も必要な場合があります。

交通費がかかる

二拠点の場所にもよりますが、飛行機や長距離の新幹線移動などがある場合、その分の交通費がかかります。
また、車が必須の地域の場合には、車の維持・購入費なども見ておく必要があります。

環境に慣れるのに時間がかかる場合も

積雪のある地域では雪対策、台風の多い地域では台風への備えなどの自然環境のほか、ご近所付き合いや地域コミュニティへの参加など、人間関係を築くのにも時間がかかる場合があります。

実際に二拠点生活をはじめるには?

ここまで二拠点生活のメリットとデメリットについて整理をしてきました。
次に、実際に二拠点生活を始める場合についてどんな準備・手順を踏めばいいか見ていきましょう。ここでは基本的なポイントを見ていきます。

二拠点生活を始めるための3つのポイント

目的・場所を決める

まずは二拠点生活をする目的を明確にします。
週末のリフレッシュ、リモートワークの拠点、数ヵ月の中長期滞在など、自分の目指したいライフスタイルがイメージできると自ずと暮らしたい場所も絞られてきます。

滞在日数・期間を決める

目的が明確になったら、どのくらいの滞在期間が適当かも見えてきます。
毎週末なのか、月の半分なのか、年に数ヵ月程度かなど、目的に合った滞在期間を割り出してみましょう。

滞在方法・物件を決める

滞在期間まで見えてきたら、滞在のスタイルも決めやすくなります。
滞在目的・日数に合わせて、ホテルやウィークリーマンション、賃貸や物件買取など、最も適した滞在方法・物件を探してみましょう。

《二拠点生活を始める前に…》

いきなり拠点を決めるのは難しい、どこにしようか迷っているという人は、ぜひ気になる場所に旅行で足を運んでみてはいかがでしょうか?ただの旅ではなく、情報収集も兼ねたいという場合には、自治体が提供する移住相談サービスなどを利用するのもアリです◎

最近では移住や二拠点を考えている方向けに「お試し住居」を提供している地域もあるので、ぜひチェックしてみてください!

福島県で二拠点生活をしたいなら、南相馬市がおすすめ

南相馬の位置(南相馬市公式ホームページより)

福島県の沿岸部に位置する南相馬市は、2024年の「第12回 住みたい田舎ベストランキング」でも人口5万人以上10万人未満の市部門で総合3位*になるなど、いま注目をされている移住先です。*宝島社2024年版第12回「住みたい田舎ベストランキング」参照。

南相馬市が移住先として人気な理由をいくつか挙げていきましょう。

東京から一本でアクセスできる。

東京駅から市中心部の原ノ町駅まで特急一本でアクセスが可能。在来線を走行する特急列車「スーパーひたち」を利用して、約3時間半〜4時間弱の旅路でアクセスできます。

東北ながら雪が少なく、明るい気候。

年間を通して積雪日数が少なく、雪に慣れない人でも安心して暮らせます。また太平洋に面した南相馬は、隠れたサーフィン名所としても知られています。マリンスポーツが好きな人にはぴったりの環境でしょう。

移住サポートが手厚い

移住を検討している人には移住相談窓口や「お試しハウス」の提供、移住後には移住支援金など、二拠点生活や移住への自治体サポートが手厚いのも南相馬市の特徴です。

二拠点生活の準備に、南相馬市の「お試しハウス」はいかが?

移住サポートの一環として提供されている南相馬市の「お試しハウス」は、二拠点生活を検討している方も利用することが出来ます。二拠点生活を始める前に暮らしの体験をしてみたい、移住窓口で相談してみたいという方にはぴったりの施設です。

《南相馬市「お試しハウス」の概要》

利用対象者南相馬市外に住所を有し、南相馬市へ移住を検討している以下のいずれかに該当する方
●市内で就職活動を行う方
●市内で住居探しを行う方
●市内で移住相談を受ける方 など
※ 転勤等による転入者は除く。
利用人数1棟につき、最大6人程度(全2棟)
利用期間2泊~10泊(11日以内)※年度内の利用回数の上限は3回、年度内30泊まで。
利用料無料※ 生活費及び交通費、市内活動における料金は自己負担。

南相馬市のお試しハウス、ここがポイント!

特にありがたいのが、利用料が無料という点。また、自治体によっては持ち込みが求められる布団やタオルなどの生活用品も備えてあるため、手ぶらで利用できるのもうれしいポイントです。2泊3日からの気軽な小旅行として利用してみるのはいかがでしょうか?お試しハウスの詳しい申し込み方法については、こちらのページをご参照ください。

お試しハウス、二拠点・移住のご相談は「よりみち」へ

新しい土地での生活を始めるには不安がつきものです。移住をはじめ、南相馬での二拠点や多拠点生活を考えている人は、よりみちに足を運んでみてはいかがでしょうか。南相馬ってどんなところなの?という基本的な質問から具体的な制度や生活環境、住まい探しのサポートまで、移住実践者のコンシェルジュが丁寧にお答えします。遠方の方はオンラインでの相談も可能なので、ぜひお気軽にご利用ください。

記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次